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楽天がファッション領域の有識会を設立 ディレクターに「ギンザ」元編集長の中島敏子

楽天がファッション領域の有識会を設立 ディレクターに「ギンザ」元編集長の中島敏子
https://www.wwdjapan.com/articles/960812
楽天は10月1日にファッションブランドのアイテムを集積した「楽天ブランドアベニュー」をリニューアルし、「Rakuten Fashion」へ名称変更。サイトデザインやキービジュアルの監修に中島ディレクターらを起用し、サイトのUI/UX(ユーザーインターフェイス/ユーザーエクスペリエンス)を一新した。

三木谷浩史・楽天会長兼社長は「物流や約1億人の会員データとAIによる需要予測、決済など楽天グループが持っている全てのアセットをフル活用し、ECだけでなくリアルでもブランドを支援していく。有識者会を設立したのもブランドの役に立ちたいという思いからだ」と説明する。有識者会に参画することになった中島ディレクターは「サイトと商品へのロイヤリティーを高めることができればと思っている。昔の話をすると、日本では服をスーパーで買うことが当たり前だったが、ユニクロ(UNIQLO)が出てきて以降、ファッションのレベルが一段階上がったと思っている。今後、巨大なプラットフォームと素敵なブランドが数多くある楽天でも、同様に日本のファッションのレベルをもう一段階上げることができればと考えている」とコメントした。

引用以上

 

楽天がファッション業界に乗り出したようだ。ネット販売大手である楽天はネットで売買できるものであればほぼすべてのジャンルの商品を取り扱うが、今回はファッション事業に取り組むもよう。こういった資金力のある企業が日本のファッション企業を後押しすれば、日本からも世界的なファッション企業が出てくるかもしれない、日本には欧米と違った伝統的な文化が多いため、また欧米とは一味違うデザイン性を持つ企業が生まれて来る事になるだろう。日本は文化的な理由によって革製品を取り扱う事を嫌ってきたために、その面でのファッションは出遅れていると言わざるを得ないが、ポルトガル人が種子島へ着て二年後、すでに日本人は鉄砲を量産しており、ペリーが来航して二年後、すでに日本人は蒸気船を制作していて、その勤勉さと器用さで海外の人々を驚かせたように、ファッション業界でも追いつけ追い越せと、日本人らしい結果を生み出してくれるに違いない。

ただ、少し気になるのは、欧米でも日本でも、優れた技術やデザインというのは、それぞれの技術者が貧乏の中から制作工房の中で生み出された事を見ても、ファッションデザイン企業を育成しようとした場合、お金を先に投下して、それで優れたものが創造できるのかという点において心配な面がある。日本の代表的なファッションと言えば、それは甲冑や日本刀、着物であるように思うが、どれも裕福とは言えない制作工房の中から生み出されている。エルメスやヴィトンというのも、元をたどれば、その改組のような技術者が貧乏な制作工房の中で努力と汗の結晶として生み出したところを見ても、芸術は裕福な環境の中から生まれるのだろうかという疑問を持たざるを得ない。

また、一般大衆受けするかどうかという面もある、戦争の中でゲルニカを書いたピカソ、精神的に問題を抱えながら弟を頼って絵を描き続けたゴッホ、その他優れた画家たちは、なかなか一般大衆の理解を受ける事ができずに、生前には貧乏をしたままでその生涯を終える事も少なくない。今現在の社会では、当時と比較してネット環境を活用し、多くの人々の目に触れる機会が多くなった分、そういった芸術家が評価されるチャンスは増えたものの、例えば岡本太郎の芸術をどれだけの人が理解できるのかというところに問題も生じる。

ネットを活用する事で、人々の好みによってファッションの派閥などがつくられれば面白いが、またそれを評価する民衆の声をも見る事が出来る今、ファッション業界が今後AIやコンピュータと融合しながらどのような道を辿って行くのか、楽しみな次第である。

その時にこれらのファッションを大衆に提供する時、楽天がそのインフラを作って自由にしたいという計画であるようだが、日本でのネット業界で楽天はだいぶ勢力を確保しており、充分な利益を出しているため、そろそろ楽天も操業から20年近くだろうか、若い力で新たな日本のベンチャー企業の出現を願いたいところである。